茨城県知事 橋本 昌 殿
福島第一原子力発電所の事故による被ばくに関する
健康調査を求める要望書
東日本大震災により被災した東京電力福島第一原子力発電所は、大気中への放射性物質漏洩という大事故を起こしました。
私たちが暮らすこの茨城県にも大量の放射性物質が降り注ぎ、平常時の数倍に及ぶ放射線に曝されながら生活するという厳しい覚悟を強いられています。
事故から8ヶ月を過ぎた今も効果的な環境除染は、ほとんど進んでおりません。それにより県内各地で、被ばく限度である年間1m㏜を大きく上回る地点が広く存在しています。
また、食品への汚染も続いており、食品検査の拡充や、店頭での品質安全表示・安全基準指導なども進んでいません。私たちは未だに大きな不安と混乱の中におり、子をもつ親として、放射線が健康に及ぼす影響を日々心配しています。
知事は、この事柄に関して、どうお考えになっているでしょうか。
私たちは、将来の子どもたちのため、黙って見過ごすことなどできません。次世代のため、出来うる限りのことをするつもりでおります。
そこで私たちは茨城県に対して、県内在住の放射線によるリスクの高い方への健康調査を直ちに実施するよう求めます。
最新の知見に依る詳細な検査を行い、茨城県民の被ばくの実態を明らかにしてください。とりわけ、リスクの高い子どもへの調査は一日も早く行ってください。そして、それらは一人ひとりに対して継続的に行われなければなりません。放射線の影響によって健康が脅かされることのないよう、あらゆる手段を講じてください。
なお、測定する機械(ホールボディカウンター)は高額な医療機器とのことで、国へ追加予算を要請もしくは、東京電力への損害賠償を申し立てるなどをしてくださいますようお願いします。
この事態を放置し、将来に禍根を残すようなことは断じて許されません。
全県民に明るい未来の約束をお願いいたします。
【要望事項】
@ 乳幼児(事故当時乳幼児だった方・事故後に生まれた方)・児童・18歳未満の方・妊産婦・妊娠を望む方の、外部被ばく及び内部被ばくの状況とその影響を調べる継続的・定期的な健康調査。
A @の検査のために必要なホールボディカウンターの県内各地への設置や、内部被ばくを調べる精度の高い尿検査など、検査体制の実現。
B ホールボディカウンターの設置に予算措置等のため時間を要する場合には、尿検査、血液検査など、現在実施可能な調査を先行させる。これにより、一日も早く県民の被ばくの実態を把握し、これ以上の被ばくを避ける対策を行なう。
C これらの健康調査にかかる費用については、国への追加予算を要請もしくは、東京電力への損害賠償を申し立てる。
以上を要望いたします。
平成23年11月28日
提 出 者
放射能汚染から子どもを守ろう@つくば 代表
放射能汚染から子どもを守ろう@竜ヶ崎 代表
ママ友の会(竜ヶ崎) 代表
放射能から子どもを守る☆阿見 代表
古河市子どもの未来を守る会 代表
常総市の子ども達を守る会 代表
放射能汚染から子どもを守ろう@かすみがうら 代表
ひたちなか市「希望のかけはし会」 代表
育児サークルにっこにこの会(石岡市) 代表
企業組合ワーカーズコレクティブはぁもにぃ 代表
(以下,現在募集中です)
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